2020/05/20

築古の中古戸建を買うと住宅ローン控除が受けられない?

どうもママたぬきです

今回は住宅ローン控除のお話です
細かい決まりごとについてはネット上に山ほど情報があるので割愛させていただきますね

自分が経験した多くの中からポイントだけを抜き出してブログにまとめるのがママたぬきのスタイルです
けして面倒くさがり屋ではないんですよ、ええ…

住宅ローン控除を受けられない物件って?


さて本題ですが、新築なら問題なく受けられる『住宅ローン控除』ですが、基本的に20年を超えた築古(ちくふる)物件には適用されません

これは自動車税と同じで、新しいものが売れたほうが嬉しい人々がいるせいだと思ってます

しかし、築古物件にも救済策があるのです

その条件は大きく分けて2つ

①地震に耐えられる証明を出すこと→耐震基準適合証明

②欠陥に対する保険に加入すること→既存住宅瑕疵保険

2つ目の条件はあとから追加されました
なぜかと言うと、地震に耐えられる証明というのがなかなか難しいからです

家に代表される建築物には『建築基準法』や『建築確認申請』という言葉のとおり、細かく決まり事があります

法律に従って作りますよ!
作りましたので確認してください!

とお役所に都度確認していくわけです

しかしそれは現代の話
例えば築35年といえば建築当時は昭和時代
コンプライアンスなんて言葉は誰も知らなかったでしょう

さすがに建築確認申請はするものの、完成後に行う完了検査を受けてないのが当たり前でした

どういうことかと言うと、完成したものが申請した通りに作られたかは誰も見ていないので証明ができません

いわゆる『検査済証の存在しない物件』にあたります

検査済証がないとダメ?


別に無いからといってすぐに困ることはありませんが、耐震基準に適合してるかを調べるのがとても大変になります

家は大きいですし、柱で構成された木造ならまだ何とかなるかもしれませんが、それ以外になると特にお手上げと思います

ママたぬきは検査済証の存在しないRC(鉄筋コンクリート)造で耐震基準適合証明を取得しようと建築士さんと話し合いましたが、不可能でした

不可能というのは現実的に難しいという意味で、莫大な費用を投じれば不可能を可能にできるのかもしれませんが、住宅ローン控除は借り入れ額の1%ですから、あまり張り切りすぎても無意味なのです

しかしたった1%と言えども3000万円の借り入れなら最大控除は10年で300万円
なかなか無視できない金額ですよね

そこで登場するのが

伝家の宝刀『既存住宅瑕疵保険』


正確には既存住宅売買瑕疵(かし)保険と言いますが、専門の調査士が住宅を検査して欠陥がないことを証明し、万一欠陥があった場合には保険が支払われるという仕組みです

「プロが調べてお墨付きを与えた住宅であれば、きっと良い住宅なので住宅ローンを控除してあげましょう」

ということなのでしょう

本来であれば耐震性を証明したいところなんですが、それがあまりに困難な住宅が多いための救済手段とも言えます

この既存住宅瑕疵保険については後日詳しくお話したいと思いますが、そもそも先進諸国に比べて性能が劣っていると言われる日本の住宅

過去の慣例とはいえ、しっかり管理してこなかったツケが令和の時代になってもついて回るとは、なんともお粗末な話に感じられて少し残念ですね